CO2,NOx,BCのトリプル低減
廃食用油を用いてディーゼル発電機用燃料を製造するクリーンフューエル事業を行っています。プロスペック AZ と「国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産大学校」との共同研究により、沈殿・濾過・加熱という物理的手法のみを用いて廃食用油を燃料化する方法を開発しました(特許取得済)。これにより、エネルギーや化学物質を投入することなくCO2,NOx,BCの同時低減が可能なニュークリーンフューエルを製造できます。
特徴?低コスト(投入エネルギーゼロ:ほぼ100%のエネルギー再生率)
(1)BDF(FAME:自動車用燃料)の製造方法
(2)ニュークリーンフューエル(発電機用燃料)の製造方法
特徴?環境に優しい排ガス特性(CO2,NOx,BCのトリプル低減)
火力発電所では、採掘された石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料を燃やしています。その結果、大気中のCO2濃度が増加して地球温暖化が進行しつつあります。
これに対し、植物は空気中のCO2(二酸化炭素)を吸収してO2(酸素)を放出し、C(炭素)を蓄積することにより成長します。植物由来燃料を燃焼させることによりこれを構成するCと空気中のO2が結合してCO2を生成しますが、空気中にあったCO2が再びもとの状態に帰るという現象であるため大気中のCO2濃度は上昇しません。これを“カーボンニュートラル”と呼んでいます。
国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産大学校における実験結果
(プロスペック AZ との共同研究)
(1)CO2の低減効果
プロスペック AZ が提供するニュークリーンフューエルは、廃食用油から燃料を製造する過程においてエネルギーをほとんど投入しないため、ほぼ100%のエネルギー再生率を達成しています。
(2)NOx(窒素酸化物)の低減効果
燃料に水を混合することにより、酸性雨の原因となるNOxを確実に低減できます。
植物性燃料は酸素を約10%含んでいるため軽油よりも高い値を示しますが、これに水を約15%混合することにより通常の軽油よりも低い濃度(ppm)となります。
(3)BC(黒煙)の低減効果
燃料に水を混合することにより黒煙を大幅に低減することができます。
水を約10%混合すると黒煙は約半分になります。
特徴?高い収益性と安心保証(動植物性廃油を電気に変換する技術)
(1)高い収益性
動植物性廃油をニュークリーンフューエルに変換して発電し、これを電力会社に売電することにより収益を得ることができます。また、自社の電力として使用することにより電気料金の負担を軽減することができます。
(2)安心保証
プロスペック AZ は国内にてニュークリーンフューエルを用いた発電事業を行っており、現在順調に稼働中です。当社が施行し、保守・管理する発電設備は、メンテナンス及び運営管理を委託(専任のメンテナンス要員による定期点検及びテンポラリでの故障対応)していただくことによって、長期間、地球にやさしい発電を行うことができます。
名古屋市港区:プロスペック AZ 潮見プラントにおける設置例
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全景
左の家屋に発電設備、右の家屋に廃食用油清浄装置が設置されています。
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1次、2次沈殿
タンクで廃食用油中の不純物を沈殿除去します。
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1次加熱及び1次・2次濾過
タンクで加熱しフィルターにより廃食油中の不純物を除去します。
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2次加熱
沈殿、濾過により清浄化された廃食用油を、加熱することにより発電機に使用可能な燃料油にします。
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クリーンな排ガス
廃食用油から製造したニュークリーンフューエルによって発電している時の排ガス出口(煙突)の写真です。水を混合することにより、酸性雨の原因とされる窒素酸化物や大気汚染物質である黒煙を大幅に低減することができます。
